妊婦のためのママフォトグラファー
やまぐちゆかです。
2011年3月、
世の中はあの大震災のことばかりとりだたされていたあの時。
私は初めて授かった娘をおなかの中で亡くしました。
死産です。
妊娠40週の定期健診後、陣痛促進剤を使用した一泊入院。
その後帰宅し二日後に検診。
この時、数値的な異常は認められませんでした。
しかし、私は違和感を感じておりました。
助産師さんに伝えるも数値異常がなく問題ないと検診終了。
その後も夜まで違和感を感じるも気にしすぎだと自分を納得させました。
翌々日、41週になった日。誘導分娩のため入院。
入院最初の心電図をはかる瞬間、それを理解することとなりました。
全く動かないのです。
脈がとれません。あわてる助産師。
妙に冷静な私と夫。
状況がつかめない義母。
そこからは、二人の自分が現れ心と頭が別々に動き出しました。
2日前まで確かに元気に動いていた娘。
動かなくなるのが当たり前と言われ真に受けていた自分への怒り。
冷静を取り繕う夫。
はやく産んであげないと、娘を母体が傷つけると言われ、それだけは絶対嫌だという思いで、必死に耐える陣痛促進剤の激痛。
あまりの痛さに息もできなくなる。
耐える。
自力で何とか出産。
本来なら赤ちゃん主導の出産。
赤ちゃんの産まれたいタイミングで起きる陣痛。
それがない、ひとりだけの出産・・・。
いろんな思い。
感情…。
何とかこのことを受け入れて受け止め、
前に進もうとしたとき
息子を授かり、母となることができた。
その後、自分でないと撮れないもの
伝えられないものは何かと
『命を伝える』
を、テーマに写真を撮影するようになりました。
「写真はコミュニケーションツール」
をコンセプトに佐賀で活動しております。
「101人の妊婦裸写」という企画を立ち上げ、妊婦さんやそのご家族に命がけて命を産んでいるという事を改めて感じてもらい、赤ちゃんのことを想うきっかけ作りをお手伝いしております。また、101人撮り終えたら出版し、より広く多くの方にお届けしたいと奮闘しております。
「フフのマタカフェ」では妊娠期から親になるための情報発信も行っております。
妊娠期から、しっかり赤ちゃんと繋がり、赤ちゃんのメッセージを受け止めることのできるお母さんになってもらうお手伝いをしたいと考えております。私の経験してきたこと、仲間の発信することなどで一人で悩むお母さんを減らしていきたいです。
ママカメラ教室や、各種撮影会でも写真をツールにして家族や周りとコミュニケーションをとることを伝えています。
これからも、皆さんがフフ(FF)っと笑顔になれる写真を撮り続けます。
妊婦のためのママフォトグラファー
Studio FF やまぐち ゆか